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体にいい温泉の入り方
健康を知ることは、人生を楽しくする早道です。


 温泉旅行がはやっているが、その約3割は「温泉に行って逆に疲れた」という経験をし ている。疲れが残る原因として「温泉の入り方」が間違っているらしい。
 通常40度のお湯に20分間入浴するだけで、約100kcalものエネルギーが消費される。 そのため、1日何度も入浴すると、疲労を引き起こす原因となる。 温泉の刺激になれる意味でも、1泊程度の旅行の場合、1日の入浴は1回にしておくことが重要。
 到着後は、1時間程度休息を取り、交感神経を安定させてから入浴する方がよい。

具体的に温泉に入るときの注意点
@「かけ湯」…入浴前にかけ湯をすることで、血管が広がるので、急激な血圧の変化を 和らげ、脳貧血の予防になる。さらに、心臓より遠い、足の先や指の先から順番にかけ湯をすると 、体の負担を少なくするのにより効果的。

A「反復入浴」…入浴の際、間に休憩を取りながら繰り返しお湯につかることで、 乳酸の活動が活発になる。乳酸とは、筋肉を活動させるブドウ糖の燃えカスのことで、 血液の循環によって肝臓に運ばれ再びブドウ糖と合成される物質。反復入浴することで、 血管の拡張・収縮運動が活発になるため、血行が良くなる。そのため乳酸がブドウ糖へ 再び合成されるのが促進されて、結果的に疲れが取れる。反復入浴する際の時間はお湯の 温度によって異なる。湯温が42度で5分、40度で10分、38度で20分を目安に するとよい。これを2〜3回に分けて入ると乳酸は3分の1程度まで減り、充分疲れを 取ることができる。

B「半身浴」…体がお湯に浸かることで水圧による刺激が加わって、心臓や肺が 圧迫される。そのため、お湯に浸かる位置をみぞおちの高さまでにしておくと負担が少ない。 このとき、肩が冷える場合は、下半身の血液が押し上げられるまで、肩にお湯をかけたり、 タオルなど当てて温めておくとよい。

C「上がり湯」…皮膚についた温泉の成分は、入浴後3時間ほどかけて体に浸透し効果を現す。 ところが、温泉地では蛇口のお湯に水道水を使用するところが多いため、蛇口のお湯を上がり湯とし て使用すると温泉の成分を洗い流してしまうことになる。そのため、体についた水滴をタオルなどで ぬぐう程度にした方が効果的。

その他注意点として、
 ・「水分の補給」…入浴中には約300ccもの汗をかくため、血液濃度が濃くなり 乳酸の排出が悪くなる。最悪の場合、心筋梗塞を引き起こす可能性もあるため、入浴後はコップ 1杯程度の水分を摂るとよい。

 ・睡眠中は水分を排出しており、血液の粘り気が増しているため、起床後すぐの入浴は 人体に危険が伴う。そのため、起床後はコップ1杯程度の水分を補給し、1時間程経ってから 入浴することが必要である。これらの正しい入浴法を心掛けることで、短期間の温泉旅行で 充分リフレッシュすることが可能である。

 ・「食事」…入浴によって血液は内臓以外の場所で活発に活動している。 そのため、入浴後すぐは、胃腸の働きが悪いため、食事を摂っても消化不良を起こしたり、 疲労の原因となってしまうことがある。最低でも1時間程度休憩してから食事を摂るよう 心がけるとよいという。



さあ、温泉に行ってリフレッシュしよう。